導入事例
IP無線
舟やトラックの動きが可視化され、タイミング良く指示が出せる
秩父鉄道株式会社 長瀞ラインくだり本部 様
業種 : 鉄道事業、観光事業 他
従業員数 : 304名(2023年3月31日現在)
秩父鉄道グループ様は、鉄道事業を中核に不動産事業、観光事業、バス事業、卸売・小売業などを展開されています。
なかでも、四季折々に変化する木々や珍しい岩々が織りなす、渓谷の美しい大自然を満喫できる「長瀞ラインくだり」は、埼玉県観光を代表する人気のアクティビティです。
秩父鉄道グループ様は、鉄道事業を中核に不動産事業、観光事業、バス事業、卸売・小売業などを展開されています。
なかでも、四季折々に変化する木々や珍しい岩々が織りなす、渓谷の美しい大自然を満喫できる「長瀞ラインくだり」は、埼玉県観光を代表する人気のアクティビティです。
無線機の使用環境
荒川上流の渓谷、全長約6kmほどのコースの中ほどに本部の建屋があり、そこからコース上の各舟や、ゴール地点からスタート地点まで舟を移動するためのトラック等と連絡を取ったり、それぞれの位置を確認したりするため、IP無線機を使用しています。
コースは屈曲しており、本部からスタート地点やゴール地点を見通すことはできません。また、通信範囲全体では最大で約30m程度の高低差があります。
無線機の導入で改善したこと
お困りごと1
事業開始より長年、アナログ(VHF)の業務用簡易無線を使ってきたが、電波が届きづらい谷間の一部に、ザーという雑音のために音声が聞きとりづらかったり通信が途切れたりするエリアがあるのが不便だった。
お困りごと2
音声のみの通信では、舟やトラックの位置は長年の経験に基づいて予測するしかなく、運行指示を出せるスタッフがベテランに限られていた。
改善!
正確な位置をリアルタイムで把握できるようになった
IP無線のGPS位置管理で、本部事務所のモニターの地図上に、すべての舟やトラックの正確な位置をリアルタイムで表示できるようになりました。
そのためスタッフの誰もが、タイミング良く運行指示を出すことができるようになりました。
通信の例
- 運行管理
- 舟とトラックの位置情報(GPS) / 舟の出発連絡 / 舟を移動させるトラックの手配 / お客様送迎バスの手配 / 狭隘道路への進入連絡 など
- お客様対応
- 乗り場でのご案内タイミング連絡 / チケット売り場での販売コース指示 など
- 緊急時
- 雷など悪天候時の連絡 / お客様の誘導連絡 など
舟の運行状況にタイミングを合わせて、トラックや送迎バスを手配
お客様の声
アナログ(VHF)の業務用簡易無線と比べ、無線機本体が半分近く薄くなり、アンテナ突起がなく、重量もかなり軽くなったので、携帯性は良くなりましたね。
暑さのためか夏場に何台かバッテリーが膨張したことがあり、すぐに交換できるよう新しいバッテリーを在庫しています。
また、無線機本体を直接胸ポケットに入れていると熱がこもるので、バッテリーへの負担を軽減するためケースを装着して使用するよう三和さんから提案をいただきました。
チケット販売などの接客中でも、無線連絡を耳で聞くだけでなく、モニターを見て目でも確認できるため、確実な運行状況の把握ができます。
GPS位置情報とは別に、ライブカメラの映像を映すモニターも設置して、乗り場の状況を確認しています。
トラックとバスがすれ違うことができない狭隘な道路に侵入する前には、無線で連絡を入れ、お互いが譲り合ってスムースに通行できるようにしています。
春から秋にかけてはスリルのある「ラインくだり」、水の少ない時期は長瀞渓谷を観賞するゆったりとした「一周船」、冬季は「こたつ舟」を楽しめます。
詳しくはホームページまたはX(旧twitter)をご覧ください!(いずれも外部サイト)
導入機種
IP無線機 Z05R
19台(2024年1月時点)