保護等級(防塵・防水)について

IEC(国際電気基準会議)保護記号

■ 粉塵に対する保護

記号保護の程度
IP0X~IP4X
IP5X機器の動作に有害な影響が発生するほどの粉塵が内部に侵入しない
IP6X粉塵が内部に侵入しない

■ 水の浸入に対する保護

記号保護の程度
IPX0~IPX3
IPX4あらゆる方向からの飛沫による有害な影響がない(防沫形)
IPX5あらゆる方向からの噴流水による有害な影響がない(防噴流形)
IPX6あらゆる方向からの強い噴流水による有害な影響がない(防噴流形)
IPX7水深1mの真水に30分間静置しても内部に浸水することがない(防浸形)
IPX8IPX7の基準よりも長時間または高深度に水没させた際の動作・使用が保証される(各メーカーの規定による)

※防塵または、防水の保護等級を省略する場合は、上記のように「X」を記載します。

※例えば、「IP67」は、無線機内部に粉塵が侵入せず、水没(水深1mに30分)しても水の浸入のない無線機。(水中での使用は出来ません)

※これらの基準は、「取扱説明書に従った正常な使用状態で運用されていること」「コネクタカバーやスイッチ類、パッキン等にキズ・劣化がなく、正常に取り付けられていること」が前提条件です。
また、無線機をぶつけたり落下させたりすると、ゆがんだり気密性能が低下したりして、粉塵や水も浸入しやすくなります。そのような場合は、保証期間中であっても有償修理の対象となる場合がございます。

※保護等級の高いものであっても、規格としての防水性能を示すだけで、突発不良や劣化、操作不良など事故の発生を排除するものではありません。
また、IPX7・IPX8は「一定の水中に沈めた状態」という潜水に対する防水性能を示すだけであり、IPX5・IPX6で実施される「噴流水」のような強い短時間の水圧に対する防水性能とは異なることが想定されます。