業務用トランシーバーの導入を検討している方へ、種類ごとの特徴や通信距離、活用法、オプションの選び方まで、失敗しない選定ポイントをわかりやすくまとめました。
トランシーバー・無線機とは? ─ スマホとの違い・メリット ─
トランシーバーとは
トランシーバーは、送信機と受信機が一体化した無線通信機器です。
無線機、インカム、シーバーとも呼ばれ、業務用途で幅広く活用されています。
スマートフォンが普及した現代でも、業務の現場でトランシーバーが選ばれるのには理由があります。

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01
即時通信:
複数人へ一斉に素早く伝達ススマホのように相手を選んで電話をかけたり、相手が応答するのを待つ必要がありません。ボタンを押すだけで、複数人へ一斉に伝達できます。
たとえば警備やイベント運営では迅速な指示が求められるため、一瞬で伝わるトランシーバーが最適です。 -
02
シンプル操作:
誰でもすぐに使いこなせるトランシーバーは電源を入れてボタンを押すだけで通話でき、画面を見ながら操作する必要はありません。専用アプリのインストールやアカウント登録も不要。
はじめてでも、機械操作が苦手でも、誰もがすぐに使いこなせます。 -
03
コスト削減:
初期投資を抑えられるトランシーバーはスマホと比べて価格が安く専用の通信プランも不要なモデルが多いので、初期投資を抑えながら通信環境を構築できます。
一部通信費が発生するトランシーバーもありますが、それでも業務用途で導入する場合はコストメリットが大きくなるケースが多いです。 -
04
省電力設計:
長時間バッテリースマホは長時間通話や他アプリの使用ですぐにバッテリーが消耗しますが、トランシーバーは通話に特化した専用機、しかも省電力設計なので長時間運用が可能です。
バッテリー切れを心配せず業務に集中できます。 -
05
高い耐久性:
タフな現場でも安心業務用トランシーバーの筐体やオプション類はタフな現場を想定して作られているため、スマホに比べて落下や衝撃に強く、防塵・防水仕様の製品 + オプションも多いです。
携帯電話がつながらない場所でも連絡を取れる手段がいろいろあります。
ぜひご相談ください!
業務用トランシーバーの種類と特徴
特定小電力トランシーバー
(特定小電力無線 / 特小 / インカム)
安価で導入しやすく、資格・免許・申請不要でご購入後すぐに使用開始できます。
出力が 1~ 10mWと小さいため、市販の乾電池で運用できる機種もあります。
中継装置の利用で通信距離を拡張できますが、壁や建物などを間に挟んだ通信は苦手です。
操作なしで電話のようにつながったままでいられる「同時通話」タイプもあります。
- 通信距離の目安
- ・ 見通しの良い場所 : ~約200m
・ 市街地 : 50 ~ 100m程度
- 利用シーンの一例
(交互通話タイプ) -
ワンフロア程度の店舗(飲食店・理美容ほか)、医療機関、介護施設、交通整理、地域行事、セミナー など
- 利用シーンの一例
(同時通話タイプ) -
両手がふさがった状態でのコミュニケーションが必要なクレーンオペレーター、無人ヘリ・ドローン操作、測量 など
業務用簡易無線機
(デジタル簡易無線 / デジ簡)
資格不要、申請だけで使用できる最もポピュラーなトランシーバーです。
最大出力 5Wのハイパワーで、業種を問わず多くの企業で使用されています。
申請についてご不安なことがあれば、当社の申請サポートサービスをご利用ください。


- 通信距離の目安
- ・ 見通しの良い場所 : ~約 3km
・ 市街地 : 1km~ 2km程度
・ ビル内 : 1階~ 15階程度 ※1
※1 場所や建物によっては30階程度まで届くこともあります。通信距離は建物の構造や環境に大きく左右されるため、実際の通信距離はお試しサービスでご確認ください。
- 利用シーンの一例
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工事現場・工場・倉庫・ビルメンテナンス・警備・イベント・大型店舗・テーマパーク・宿泊施設・教育機関・消防団・BCP 対策 など
IP 無線機
(IP トランシーバー / LTE 無線)
携帯電話のデータ通信回線を利用し、従来の無線機のように通信距離や混信を気にする必要がない、いま大人気のトランシーバーです。
多様なグループ設定が可能で、大人数でも自在に情報共有できます。
資格も申請も不要ですが、毎月の利用料金がかかります。
- 通信距離の目安
- ・ 日本全国(携帯電話の通じる場所ならどこでも)
・ 地下やトンネルなどでの通信も可能ですが、サービスエリア外(圏外)では使用不可
- 利用シーンの一例
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運送業・観光バス・スクールバス・運転代行・大規模イベント・マラソン大会・大型施設・警備・建設現場 など
デジタル小電力コミュニティ無線機
資格・免許・申請不要、最大500mW で特定小電力トランシーバーよりも長い距離で通信でき、GPS 位置情報も利用できます。

無線LANトランシーバー
電波が届きにくい入り組んだ建物内や鉄扉で囲われた密室など、直接通信もむずかしく携帯電話も通じないような場所と通信したい場合に、アクセスポイントを設置して電波を中継するタイプのトランシーバーです。

衛星無線(衛星通信トランシーバー)
海や国境を越えて世界中をカバー、通信衛星が見える場所同士ならどこからでも連絡をとることができます。(一部利用制限のある国や地域があります)

その他、いろいろなトランシーバー・無線機があります。詳しくはお問合わせください。
業務用トランシーバー・無線機のことなら
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業務用トランシーバーの選び方
距離で選ぶ
トランシーバーの種類は、まず通信したい範囲や距離に応じて選ぶのが基本です。
中距離(~3km)
通信距離は使用環境によって異なります。
無線機の無料お試しサービスもございますので、お気軽にご相談ください。
用途で選ぶ
用途によって無線機の形状やオプションを選んでいきます。
携帯機と車載機
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車載機
車輌に乗務または操作しているときに連絡をとる場合
事務所に固定で設置したい場合 -
携帯機
前述のケース以外では、ほとんど携帯機が選択されます
オプション
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イヤホンマイク
・ 屋内業務の場合
・ 接客中の連絡
・ お客様の近くで作業する場合 -
スピーカーマイク
・ 屋外で作業する場合
・ グローブをはめている場合
・ 大音量で受信したい場合 -
ヘッドセット
ブームマイクは、口元に近い場所に固定可能
ヘルメットに取付けるタイプもあり -
キャリングケース
ベルトループやショルダーベルトで、高所作業などの際のトランシーバー落下を防止
防塵防水性能
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屋外使用
降雨などに備えて防塵防水性能のある機種が好まれます
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屋内使用
厨房や工場などでは防塵防水性能のある機種が選択されることがあります
さまざまな機能
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声を出さずに合図を送る方法はないかな…
- クイックアンサー機能
- ワンタッチアンサー機能
- CUE機能
- など
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二つのグループ両方からの連絡を聞ける方法はあるかな…
- デュアルオペレーション機能
- スキャン機能
- マルチチャンネル待受け機能
- など
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さっきの連絡を聞き逃してしまった…
- リピート再生機能
- 通話録音機能
- 録音再生機能
- など
こんなお困りごとを解決できる機能を持ったトランシーバーもあります
お気軽に
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使用頻度で選ぶ
使用頻度によってはレンタルトランシーバーのほうがコストを抑えて使用することができます。
特に短期間に大量の無線機が必要な場合は、レンタルするのが最適です。
また、経費や免許の管理・メンテナンスの手間などを考慮し、長期でもレンタルで運用される企業様が増えています。

メーカーで選ぶ
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MOTOROLA(モトローラ)
- 世界シェアNo.1のリーディングカンパニー
- 独自の厳しい環境テストをクリアした堅牢性
- プロ仕様の強靭さとスタイリッシュなデザイン
- 熱烈なファンを持つ人気ブランド
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STANDARD(スタンダード)
- 官公庁や自治体の無線システムで豊富な実績
- マランツの流れをくむ安心のブランド
- 業務用に特化した堅実なデザイン
- 多くの現場で長年愛用される信頼性
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YAESU(ヤエス)
- 長く愛されてきた八重洲無線のブランド
- チャンネルを意識させない「YAESUコネクト」
- 従来製品とは異なる新しい使用感を実現
- 初心者でも確実につながる無線機
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STR STANDARD HORIZON
(スタンダードホライゾン)- マリントランシーバーのパイオニア
- 世界中のシーマンから高い信頼を獲得
- 過酷な条件下でも優れた性能を発揮
- STRはSuperior Technology Radioの意
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ICOM(アイコム)
- 無線機本体を国内生産するメイドイン・ジャパン品質
- 米国国防総省や海兵隊にも採用される高い信頼性
- デジタル簡易無線やIPトランシーバーをいち早く世に送り出す
- 常に業界をリードする革新的な技術力
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KENWOOD(ケンウッド)
- 日本を代表する業務用無線機の世界的ブランド
- 音響機器メーカーならではの先進技術
- 聞き取りやすく自然な音声の高音質デジタル無線機
- 「デミトス」は特定小電力トランシーバーの代名詞
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ALINCO(アルインコ)
- 建設用仮設機材・フィットネス機器のトップメーカー
- 専門メーカーにはないユニークな視点の製品開発
- ユーザーの潜在的な要望をスピーディに具現化
- 幅広いラインナップで業界に存在感を示すブランド
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CSR(シーエスアール)
- Lecuo STANDARDやwave CSRなどのブランドあり
- 建設現場などで人気の同時通話無線機をラインナップ
- カード型やスピーカー型の特定小電力トランシーバーも
- 無線通信機器のほか音響機器なども取扱う
このほかにも、B-EAR(ベアー)、J-Mobile(ジェイモバイル)、Smart Wave(スマートウェーブ)、SoftBank(ソフトバンク)、Mobile Create(モバイルクリエイト)、CIRCLE ONE(サークル・ワン)、Panasonic(パナソニック)、Hytera(ハイテラ)など、さまざまなメーカーのトランシーバーを取扱っています。お気軽にご相談ください。
異なるメーカー同士でも通信できる場合があります。
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業務用トランシーバーの使い方
さまざまな現場でトランシーバーの特徴を活かして、たとえばこんな使われ方をしています。
効率アップスピードアップ


安全の確保


即戦力育成顧客満足度アップ


遠隔マネジメント


おすすめの機種・サービス紹介
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